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旅行中もギター練習したい!
せっかく再開したギター
毎日15分の練習を続けているおかげで、少しずつ前に進めている感触があるので、旅行の間中断したくない
一泊二日から数日程度ならまだしも、一週間以上だとやっぱり練習したい
もう毎日のルーティーンに組み込まれているので、練習しないと落ち着かない
さてどうしたものか
ボルトオンネックのギターを分解して旅に出たら?
以前紹介した、サブ機のEpiphone SG Special VE
Epiphone SG Special VE 評価 – 歌うようにギターを弾けるようになりたい (sanmaisuzuki.blog)
ボルトオンなので、ネックとボディを分解してスーツケースに入れられる事を利点として書いた
今回、試す機会があったので、以下レポートする
ネックとボディを分解する前に、弦を緩める
ネックとボディーを固定している木ねじ4本を外す
ボルトは4本中1本はストラップピンを留めるのも兼用しているのだが、4本とも同じ長さの木ねじで少々驚く。ストラップピンの高さ分、他の3本より長いものだと勝手に思い込んでいた
ネックポケットにはシムと思われる紙切れが入っていた
そこまでネックとボディの結合部の合わせを微調整していたとは!
弦は外さず、フレットと弦の間に布をあてて、フレットを保護する
ボディーは付属のソフトケースに入れる
今回の旅行用に、Ibanezの折り畳みギタースタンドを購入した
あとはいつものセット
- VOX Amplug Clean
- クリップチューナー
- iPhoneライン録り用セット(カメラコネクターとUSBオーディオインターフェース)
- イヤホン
- ラインケーブル(ミニプラグ)
いざ出発!
John Coltrane の Interstellar Spaceのジャケット写真みたいな風景が撮れた
トラブル発生!
旅行先のホテルにチェックインし、スーツケースを開けて、ギターを組み立てようと思ったら
!! なんとネックにひび割れが!
ヘッド部分からひびが入ってる。。。両サイド共。。。
とりあえずそのまま組んでみたら、一応チューニングは合うし、弦のテンションもおかしくない
音も変わらない気がする
ネックひび割れの状態で録音した音源はこちら↓
ひび割れ部分が鋭利で、手のひらを怪我しそう
現地で廃棄する事も頭をよぎった
だが、これまでギター再開・毎日の練習を支えてくれたEpiphone SG Special VEさんにそんなひどい仕打ちはできない
最後まで責任を取るべく、現地で修理することにした
ホームセンターで資材・工具を調達
- タイトボンド
- クランプ x 3
- 紙やすり(番手320と1500 x1枚ずつ)
- マスキングテープ
タイトボンドがあって良かったー
ボンドそのままでは粘度がありすぎて、割れ目に入っていかない気がしたので、水で溶く
サラサラの状態から、つらーと一筋に垂れる程度の粘度に調整する
溶いたボンドを段ボールの切れ端で割れ目に塗っていくと、中に浸透していった、いい感じ
まんべんなく割れ目がボンドで埋まったところで、クランプ2点で固定
両サイド割れているので、ちょうど良い粘度で手際よくやらないと、片方の割れ目からボンドが垂れてくる
クランプの型が付かないように、指板側とネックにあてているのは紙の束です
クランプでプレスし、余って出てきたボンドを布切れでふき取って、乾燥を待ちます
乾燥したら、マスキングテープで接着箇所の周りを養生
固まったボンドを取り除き、出っ張りを紙やすりでなめらかにする
番手は1500だけで事足りた
これで、割れ目も塞がり、手のひらにスムースに馴染む
帰路、再度分解しスーツケースへ収める
帰宅後、再度組み立て時ネックにダメージは無かったが、ピックアップセレクターが折れてた
アロンアルファで処置
Epiphone SG Special VEさん、散々な旅・扱いになってしまってごめんなさい
結論
結論:ボルトオンネックのギターを分解してスーツケースに入れて旅行するのはリスクが大きい
しかしながら、帰国後、あのJulian Lage氏も自身のテレキャスを分解して持ち歩いている事を知る
彼はさすがプロで、ネックは図面ケースに入れて保護し、Guitar、Fragile、Musical Instrumentと外側に注意喚起を書いて持ち運んでいた
通常ネックとボディを留めているのは木ねじなので、頻繁な分解・組み立てには向かない
木ねじではいずれネジ穴がダメになり、使えなくなってしまう
Julian Lage氏はネジ穴もインサートを入れボルト締結に改造し対策してある
しかも、その方が音も良くなった、という
ギターのネックに使用される木材は硬いので、木製でもインサートの下穴はタップで雌ネジを切り、雌雄のインサートを使用するのが良いようだ
下穴を開ける際の角度や深さ、パーツの選定等、この作業は素人にはハードルが高い
今後もリサーチを続け、ギターテックの方に頼むなり、自分でするなり、できそうな見通しが付けばトライしてみたいと思う