旅行中のエレキギター練習はどうする?

3 min

旅行中もギター練習したい!

せっかく再開したギター

毎日15分の練習を続けているおかげで、少しずつ前に進めている感触があるので、旅行の間中断したくない

一泊二日から数日程度ならまだしも、一週間以上だとやっぱり練習したい

もう毎日のルーティーンに組み込まれているので、練習しないと落ち着かない

さてどうしたものか

ボルトオンネックのギターを分解して旅に出たら?

以前紹介した、サブ機のEpiphone SG Special VE

Epiphone SG Special VE 評価 – 歌うようにギターを弾けるようになりたい (sanmaisuzuki.blog)

ボルトオンなので、ネックとボディを分解してスーツケースに入れられる事を利点として書いた

今回、試す機会があったので、以下レポートする

ネックとボディを分解する前に、弦を緩める

ネックとボディーを固定している木ねじ4本を外す

ボルトは4本中1本はストラップピンを留めるのも兼用しているのだが、4本とも同じ長さの木ねじで少々驚く。ストラップピンの高さ分、他の3本より長いものだと勝手に思い込んでいた

分解されたエレキギター

ネックポケットにはシムと思われる紙切れが入っていた

そこまでネックとボディの結合部の合わせを微調整していたとは!

弦は外さず、フレットと弦の間に布をあてて、フレットを保護する

ボディーは付属のソフトケースに入れる

スーツケースに収まるエレキギター

今回の旅行用に、Ibanezの折り畳みギタースタンドを購入した

あとはいつものセット

  • VOX Amplug Clean
  • クリップチューナー
  • iPhoneライン録り用セット(カメラコネクターとUSBオーディオインターフェース)
  • イヤホン
  • ラインケーブル(ミニプラグ)

いざ出発!

飛行機の窓から見える太陽と雲

John Coltrane の Interstellar Spaceのジャケット写真みたいな風景が撮れた

トラブル発生!

旅行先のホテルにチェックインし、スーツケースを開けて、ギターを組み立てようと思ったら

!! なんとネックにひび割れが!

ギターネックのひび割れ

ヘッド部分からひびが入ってる。。。両サイド共。。。

ギターネックのひび割れ

とりあえずそのまま組んでみたら、一応チューニングは合うし、弦のテンションもおかしくない

音も変わらない気がする

ネックひび割れの状態で録音した音源はこちら↓

鈴木三昧 on Twitter: “ギターのネックがひび割れた状態で録音してみた behringer UCA222でiPhoneへライン録り https://t.co/lq7vYbQXli” / Twitter

ひび割れ部分が鋭利で、手のひらを怪我しそう

現地で廃棄する事も頭をよぎった

だが、これまでギター再開・毎日の練習を支えてくれたEpiphone SG Special VEさんにそんなひどい仕打ちはできない

最後まで責任を取るべく、現地で修理することにした

ホームセンターで資材・工具を調達

  • タイトボンド
  • クランプ x 3
  • 紙やすり(番手320と1500 x1枚ずつ)
  • マスキングテープ

タイトボンドがあって良かったー

タイトボンド、クランプ、紙やすり

ボンドそのままでは粘度がありすぎて、割れ目に入っていかない気がしたので、水で溶く

サラサラの状態から、つらーと一筋に垂れる程度の粘度に調整する

タイトボンドを水で溶く

溶いたボンドを段ボールの切れ端で割れ目に塗っていくと、中に浸透していった、いい感じ

まんべんなく割れ目がボンドで埋まったところで、クランプ2点で固定

クランプで固定

両サイド割れているので、ちょうど良い粘度で手際よくやらないと、片方の割れ目からボンドが垂れてくる

クランプの型が付かないように、指板側とネックにあてているのは紙の束です

クランプでプレスし、余って出てきたボンドを布切れでふき取って、乾燥を待ちます

乾燥したら、マスキングテープで接着箇所の周りを養生

ネックをマスキングテープで保護

固まったボンドを取り除き、出っ張りを紙やすりでなめらかにする

番手は1500だけで事足りた

これで、割れ目も塞がり、手のひらにスムースに馴染む

帰路、再度分解しスーツケースへ収める

帰宅後、再度組み立て時ネックにダメージは無かったが、ピックアップセレクターが折れてた

ピックアップセレクター折れ

アロンアルファで処置

Epiphone SG Special VEさん、散々な旅・扱いになってしまってごめんなさい

結論

結論:ボルトオンネックのギターを分解してスーツケースに入れて旅行するのはリスクが大きい

しかしながら、帰国後、あのJulian Lage氏も自身のテレキャスを分解して持ち歩いている事を知る

彼はさすがプロで、ネックは図面ケースに入れて保護し、Guitar、Fragile、Musical Instrumentと外側に注意喚起を書いて持ち運んでいた

通常ネックとボディを留めているのは木ねじなので、頻繁な分解・組み立てには向かない

木ねじではいずれネジ穴がダメになり、使えなくなってしまう

Julian Lage氏はネジ穴もインサートを入れボルト締結に改造し対策してある

しかも、その方が音も良くなった、という

ギターのネックに使用される木材は硬いので、木製でもインサートの下穴はタップで雌ネジを切り、雌雄のインサートを使用するのが良いようだ

下穴を開ける際の角度や深さ、パーツの選定等、この作業は素人にはハードルが高い

今後もリサーチを続け、ギターテックの方に頼むなり、自分でするなり、できそうな見通しが付けばトライしてみたいと思う

ssuzuki

ssuzuki

鈴木三昧と申します

2022年2月からギター練習を再開しました

歌うようにギターを弾けるようになるべく、毎日15分だけ練習しています

このブログではギターの練習に役立つ情報やツール、おすすめの機材等紹介していきます

YouTubeやTikTokに練習用音源や弾いてみた動画も載せています

どうぞ、よろしくお願いします!

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